ラグの旅
仕上げ
絨毯の制作工程において、織りそのものと同様に重要なのが、織り上げ後の仕上げ工程です。全体の労力のうち、およそ40〜50%は織りの前後に行われる準備と仕上げに費やされ、残りの50〜60%が実際の織りに充てられます。
手紡ぎ糸や天然染料を用いない大量生産であれば、この工程は大幅に簡略化されます。しかし私たちは、伝統的かつ自然な方法を守ることを使命とし、時間と手間を惜しまず仕上げを行います。それによって、ラグはより長い寿命と本来の美しさを獲得します。
写真:焼き工程 ― 絨毯の裏面(2020年、マラティヤ)焼きとダスティング
工房から届いたラグは、まず検品を経た後、裏面の毛羽を取り除くために焼き工程が行われます。この工程は専門の職人によって慎重に実施されなければなりません。
写真:ドラム式ダスティング機内部、2020年 マラティヤ続いて行われるダスティングでは、繊維に残った細かな埃を取り除きます。洗浄では落としきれない塵を事前に除去することで、その後の工程がより効果的に進みます。これは仕上げにおける重要な第一段階です。
写真:クルド絨毯の洗浄、2020年 マラティヤ洗いと最終洗浄
焼きとダスティングの後、最初の洗い工程が行われます。ラグの種類ごとに異なる洗浄方法があり、専門チームがそれぞれの特性に応じて作業を行います。
乾燥後、再度検品を行い、必要に応じて二度目の洗いを実施します。これにより、サイズや色合いを最終状態へと整えます。
最後に、天然染料に由来する微細な不純物を取り除く「ウィーディング(除去工程)」を行い、洗浄工程は完了します。
写真:キルマン絨毯の最終仕上げ、2021年 マラティヤ形状調整と最終検品
洗浄後、ラグの寸法や形状の歪みを確認し、必要に応じて張りや引き延ばしを行います。この工程はラグの種類によっては2週間から1か月を要し、ゆっくりと最終形へと整えられます。
もし撚りのない緯糸を使用していれば、この工程は短時間で終わりますが、耐久性は大きく損なわれます。私たちは長期的な品質を優先しています。
最終検品では、織りの状態をミリ単位で確認し、必要な補修や調整を行います。フリンジは整えられ、補強のための縫製が施されます。その後、最終仕上げを経て記録・撮影され、ERPシステムにすべての情報が登録されます。こうしてラグは梱包され、次の場所へと送り出されます。
仕上げの工程
これらのページでご紹介してきた唯一無二の作品は、私たちの家族であり、ものづくりの中心を担う職人たちによって完成へと導かれます。
本アルバムでは、その最終工程における伝統的な技術と文化を、皆様と共有できれば幸いです。